『悩む力』姜尚中、から学んだ8つのキーワード。

悩む力2本、メディア

悩み多き人生。もはや悩むのが趣味のこの人生。
馬鹿の考え、休みに似たり。

本のタイトル「悩む力」とはなんぞや?
という事で姜尚中(カン サンジュン)さんの「悩む力」を今回手に取りお勉強!

「悩み」(引用:goo辞書より)
 思いわずらうこと。心の苦しみ。「悩みの種が絶えない」

やまい。病気。

悩みとは「心の苦しみ」。
悩む力とは「ココロを苦しませる力」…?
なんやねん!わからん。

なまける

そして、姜尚中さんは悩みぬいた末に「横着に生きていく」と宣言しています。

悩んだ末には人生をブレイクスルーするきっかけがきっと得られる。
まじめ”に悩んで自分なりの答えを見つけましょう!

心に残ったキーワードを記し、人生の未解決のヒントを探していこうと思います。


『悩む力』姜尚中、から学んだ8つのキーワード。

①「まじめ」に生きる。

まず「まじめ」たれと著者は言います。


まじめ

全ての悩みは人間関係にある、とアドラー心理学を学んだ岸見一郎さんは言います。
まず悩みを知るには人間関係を見つめる!

悩みの入り口は人間関係だとするならば、それをブレイクスルーするキーワードは「まじめ」たれ!

夏目漱石の本を例に取りますが、まあ煩わしい人間関係ばかり!
割り切りましょう、人間関係は面倒くさい。

それでも他者との「相互承認」の中でしか「自分は何者なのか?」という回答は得られないと思います。

そして他者との関係を築くには「まじめ」に悩み「まじめ」に他者と向かい合うのみ。
ただまっすぐに。

「まじめ」に中央突破!
人生のブレイクスルーに近道やごまかしは通用しないのです。

②「知っているつもり」じゃないか?

現代は情報が洪水のようにあふれています。
何でもインターネットで知る事が出来そうですよね。本当ですか?

悩みは消えましたか?
貧困はなくなりました?
自殺者は減りました?
think

ネットでよく啓発的なメッセージをどこの誰だかわからない人が発信していますが、なんでしょう?あれは。
ん?僕もよく考えたらどこの誰だかわかりませんね。
まあ、いいでしょう!

今は情報が多すぎて、むしろ途方に暮れている人が多いように見えます。

ネットの情報で変に老け込まず、血と汗を流しながら答えのない人生のヒントを探していきましょう!
自分が「知らない」という事をまず知り、謙虚に生きる。

③科学は本当に我々を賢くしてくれているのだろうか?

我々はみな電車の乗り方を知っていて、何の疑問も持たずにそれに乗って目的地に行くけれども、車両がどのようなメカニズムで動いているか知っている人などほとんどいない。
しかし、未開の社会の人間は、自分たちが使っている道具について、我々よりはるかに知悉(ちしつ)している。
(引用・抜粋:悩む力)

とドイツの政治学者マックス・ウェーバーの「職業としての学問」を引用して投げかけます。

確かに僕たちはスマホを使って情報を得て、世界のみんなとつながり、キャッシュレス決済を使ったりして賢くなっているように錯覚しているけど全然、仕組みを知りません。

タッチパネルってどういう仕組み?
wifi?赤外線が飛んでるの?
think2

ただ使い方を知っているだけで、より考える事が少なくなっているように思います。
停電し、大混乱する現代社会、時々あやうさも感じます。
無力感すら感じる。

僕たちは江戸時代の人々より本当に賢くなったのでしょうか?

生きる知恵は弱まっているようにも感じます。

謙虚になり、本当の生きる強さ、生き抜く知恵を悩みながら考えていきましょう!
本当の賢さとは何なのか自問自答するのです。

④考え方1.貪欲に知の最先端を走ろう!

このような現代においてブレイクスルーするための考え方その1。

決然とした覚悟で貪欲に知の最先端を走り、 情報に溢れたこの時代を生きてみる。
自分の知性だけを信じて考え抜く。
知性

知性のストロングスタイルですね。
アントニオ猪木のように果敢に知の最先端とファイトする。

前回、ドラッカーもまとめたのですが、そこでも似たような事を言っていました。
そして誰も時代には逆らえない、しかし先頭に立つことは出来る。攻勢に転じろと。

情報の洪水に飲み込まれるぐらいなら、その先頭に立ってやる!
その決意が道を開きます。

大丈夫、やってみれば案外できるものです。

⑤考え方2.ブリコラージュ的な生き方のススメ。

このような現代においてブレイクスルーするための考え方その2。
ブリコラージュ。

ブリコラージュ(Bricolage)は、「寄せ集めて自分で作る」「ものを自分で修繕する」こと。
「器用仕事」とも訳される[1]。元来はフランス語で、「繕う」「ごまかす」を意味するフランス語の動詞 “bricoler” に由来する。
ブリコラージュは、理論や設計図に基づいて物を作る「設計」とは対照的なもので、その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ることである。
ブリコラージュする職人などの人物を「ブリコルール」(bricoleur)という。ブリコルールは既にある物を寄せ集めて物を作る人であり、創造性と機智が必要とされる。

(引用・抜粋:ウィキペディア)

Wikipediaによると何やら難しいですが、この本でのブリコラージュ的生き方とは、即興で機転を利かせる生き方ですその場にある全ての知恵や物質を寄せ集めて、自分の身の丈に合わせた知性をつなげていく。

Wikipediaにもありますがブリコラージュ的生き方には「創造性と機智が必要」です。
ジョブス的に言うと「点と点をつなげる力」

jazz
そう、ブリコラージュ的生き方とは知性のジャムセッション!
泥臭く知性を組み合わせるんです。

大いに悩み、人生をスイングする事によって豊かな人生が得られます。

⑥無垢なまでに意味を問う。

私は青春とは、無垢なまでにものごとの意味を問うことだと思います。(引用・抜粋:悩む力)

答えのない問いに悩んでしまうのは若さゆえだと著者は言います。
しかしそれは青春だと。著者は悩み続けています。

「解は見つからないけれども、自分が行けるところまで行くしかないのだ」
ずっと問い、悩み続けることにより永遠に青春をしながら青臭く年を重ねる事が出来ます。
youth

悩むとは青春、青春とは悩むこと。年齢は関係ない!みずみずしく悩め!

悩むことを止めて、あきらめた人は一気に老け込みます。

この世は永遠にパーフェクトにはなりません。
アインシュタインがいても、エジソンがいても、どんな天才がいても完成しません。

天才たちも大いに悩みながら生きていきました。
悩むとは青春。みずみずしく悩んでいきましょう!

⑦人は意味の喪失には耐えきれない。

精神医学者で思想家の V・E・フランクルは人は相当の苦悩にも耐える力を持っているが、意味の喪失には耐えられないといった趣旨のことを述べています。(引用・抜粋:悩む力)

そこに意味があれば、人は苦しくても結構やっていけます。

悩み抜いて生きる意味を自分で定義する!

「生そのものに意味は無い」かもしれません。
「あなたは○○のために生きてきました」というような天のお告げはまず来ないと思った方が良い。

でも自分で意味を付け足すことはできます。

幸福な少年
悩み抜いて虚無の中から光を探すのです!

前回、中野信子さんの『シャーデンフロイデ』を紹介した際に「脳は楽したがる」とありましたが、このボーダレスな情報社会で自分の頭で考えるのは本当に面倒です。

でも人間はほっとくと否定的な感情にとらわれてしまいます。

必死で悩んで自分の人生の意味は自分で考えるんです。
意味がわかると光が差して進むべき道も見えてきますよ!きっとね。

⑧一身にして二生を経る

著者は福沢諭吉の「一身にして二生を経る」という言葉を紹介しています。

一つの身体で二つの人生を生きる。

人生は一度きり、なんて言いますが、欲張って2.3つと自分の人生を切り替えて生きませんか?
人生が拡張し、豊かになると思います。

まったく別の人生を歩むのも良いし、別人になりきっても良いでしょう。
小説家の遠藤周作も狐狸庵山人という別人物を自分でこしらえて人生を楽しんでいました。

また、いくつかの共同体に身を置くのが自分の人生の幅を持たせるのに役に立つかもしれませんね。
新しいコミュニティは絶好の別人格を試す場です。

最初にも言いましたが悩みは人間関係によるものが多いと思います。
繋がり
それでも著者は「つながりを求め続けろ」と言います。
現在の社会構造を人を孤立化させる仕組みを内包しています。
社会構造に屈してはいけません。

自分にあった方法で人とつながりましょう。
そして多彩な共同体に身をおいて複数の自分をエンジョイしてください。

人間関係は面倒です!
安心してください、誰だってそうです。
それでも青臭く悩みながらも人生を拡張しましょうね!

今回の本。

【書籍名】悩む力
【著者名】姜尚中(カン サンジュン)
【出版社】集英社
【出版日】2008年5月21日

姜 尚中(カン サンジュン、朝鮮語: 강 상중、英語: Kang Sang-jung, 1950年(昭和25年)8月12日 – )は、日本の政治学者。熊本県熊本市出身。東京大学名誉教授・熊本県立劇場館長。

(引用・抜粋:ウィキペディア)

著者の姜 尚中さん、テレビで見ている方も多いでしょう。

姜尚中

姜尚中公式HPより

渋くて落ち着いてて真面目そうな方ですよね。
でも本の中で役者や映画監督したい!と「まじめ」に語ったり結構チャーミングなところもあります。

この本では著者が夏目漱石と政治学者ウェーバーの言葉を例にとり、大いに悩んだ人生を振り返ります。
そして悩んだ末に自分なりの解を見つけ活力を手にします。

「横着に生きる」って結論を出しますけど姜 尚中さんのイメージからは程遠いです。
でも、それが真実なんでしょうね。面白い方です。

そして、姜 尚中さんも、夏目漱石もウェーバーもみんな大いに悩んで生きたってところに大きな共感がありました。夏目漱石とウェーバーはギリギリのところまで精神を追いつめて時代と戦ってきました。

姜 尚中さんも熊本で在日韓国人二世として生きて精神的に追いこまれ17歳で「吃音」に悩まされた過去があります。しかし悩み続け、あがいた末に人生の指針となる本や人物と出会い、人生を再生したと思います。

hope
やはり苦しい時、悩み多い時にどう振舞うかっていうのが大事ですよね。
「ピンチはチャンス」。

本当にチャンスかどうかなんて誰も知りませんけど「ピンチがピンチ」のままだと”まずい”よね。
「チャンス」と思う意思こそが大事!

悩み豊かな人生に幸あれ!

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どんどん人生は良くなります。頑張りましょう!

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