今回は安藤祐介先生の『逃げ出せなかった君へ』の感想!
タイトルを見て「何から逃げ出せなかったのだろう?」と好奇心から手に取りました。僕も逃げ出したい!可能であれば何もかも放り出したいよ!人生ままならん事だらけ!
では早速、感想行ってみよう!やばかったら逃げても良いんだよ!
三十六計逃げるに如かず!『逃げ出せなかった君へ』感想。
さっそく今回の本のKADOKAWAさんの商品説明を抜粋。
働くことを通して生きるとは何かを問う。命と仕事の6つの物語。
ブラック企業に入社した三人の同期、大友、夏野、村沢。早朝から深夜まで個人宅や企業への飛び込み営業を命じられ、休む間もなく会社に泊まり込む毎日。
という事でこの本ではブラック企業から抜け出せず、ある決着を付けてしまった同僚を軸に6つの物語が複雑に、偶発的に絡まっていきます。この本を読めばどこかで人って繋がって影響を及ぼしあっている事を再確認できると思います。だから救いのない状況であっても誰かを勇気づけているかもしれない、だから希望を忘れないでほしい。
この本のキーワードは冷えたアサヒスーパードライとビリージョエルの『ピアノマン』。この言葉が何度か出てきます。憂鬱な日常を一瞬忘れさせてくれるのは冷えたビールと、名曲です。
『ピアノマン』って言わずと知れた名曲ですよね。それで歌詞が分からなくても不思議と何を歌っているかはわかりますよね、中学生の時に聴いてもなんだか薄暗い良い感じのバーと人生を振り返る男が浮かんできました。
Yes, they’re sharing a drink they call loneliness
そう、そうやってみんな「孤独」って名前の酒をわけあっているBut it’s better than drinkin’ alone
でも、ひとりで飲むよりゃずっとマシだろう? 『ピアノマン』より
孤独を味わなくていい人生なんかNHKの朝ドラにしか存在しないのかもしれませんね。まあ僕個人の意見ですけど。人生とはなんぞや、と立ち止まる事無いような人生を生きていきたい!
しかし偶然ピアノの話が出てくる本が続いています。伊坂幸太郎先生を挟んでしまいましたが。ピアノでも習いに行こうかな。
とにかくこの本の主人公たちはブラック企業にうっかり就職してしまい、タコつぼのような狭い世界に絡めとられコントロールされてしまい、ブラック企業の上司に都合のいいように利用され、心と時間と自由を失ってしまいます。
世界は広い、好きな事だけやって生きていけば良い、なんて言うインフルエンサーもいますけど逃げ出すのって難しいですよね。特に人生のしんどい時には視野が狭くなっているし、どん詰まりでも全てがふさがっているように見えます。
それでも突破口はあるはず!そうですよね?この世界は生きるに値する!
というわけでブラック企業で働いていた男たちやその周りの人々の物語を通して働くとは?生きるとは?を改めて考えさせられる本です。世界って思ったより意地悪で、それでいて優しかったりするよね。考えるのも良いけど今日は一杯飲んじゃおうか!
ちょっと疲れたら冷えたビールを飲みに出かけよう!何かが変わるかもしれない!
というわけで今回はこの辺で。いつもありがとうございます!
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