【BOOK】河原千恵子『セラピールーム』から心を癒す言葉と感想。

本、メディア

ふっと図書館で目に止まった河原千恵子『セラピールーム』。
心が癒されそうな表紙、今回はそんな『セラピールーム』から心を癒す言葉をご紹介!

さっそく本の説明から。


河原千恵子『セラピールーム』心を癒す言葉と感想。

1.本の紹介

主人公は32歳の女性セラピスト羽村真知子。生まれつき心臓に障害を持って生まれたが3度に及ぶ手術で19歳の時に人並みの生活ができるほど回復。

現在は取得したカウンセリングの資格に加え、ヒーリングと代替え療法を取り入れたセラピーでクライアントの心の悩みに寄り添い、回復をサポートしている。

生まれつき心臓に重い病気を持って生まれた主人公、真知子。
長生きできないと言われる中、なんとか手術で普通の生活が出来るようにまで回復。

そのおかげもあって彼女には強さとポジティブさがあります。
そんな優しく屈託の無い性格で様々な悩みを抱えたクライアントに寄り添います。

そんなセラピスト真知子とクライアントとの心の交流が織りなす7話のショートストーリー。

この本は専門的な話は出てきませんので読みやすいです。
穏やかで優しい時間が過ぎていく、心の交流を描いたお話です。

2.セラピストとは

そもそもセラピストとは?

Weblio辞書によると

社会復帰のための療法を専門に行う人。療法士。治療士。

本の主人公の真知子のように心の傷に寄り添う人もいれば、アロマセラピーや体のリハビリを行う理学療法士など様々です。なんらかの影響で社会性生活が困難になった人を支えるお仕事です。

セラピーという言葉は、goo辞書によると、
therapy。治療。療法。薬や手術などによらない心理療法や物理療法をいう。
テラピー。「アニマルセラピー」「ミュージックセラピー」

となり、古代ギリシャ語 therapeuo(治療する)+-ia(こと)が語源。「治療すること」の意味です。

ちなみに本にも出てきますが真知子のやっている心理セラピストには決まった資格は必要ありません。
名乗れば開業は出来ますが、商売としてやるには勉強と実績が必要ですね。
真知子はコツコツ信頼を築いて生活できるようにはなっています。
心の治療って見えないぶん難しいですよね。
自分では生死にかかわるほど悩んでも、他人から見れば他愛もない場合がほとんど。

家族、職場、病気など、他人に理解してもらうのは難しいですよね。

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相談だけでもすると心が軽くなるかもしれません。逃げ道を作っておく、って大事ですよね。

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では真知子の『セラピールーム』より心を癒してくれる言葉を紹介します。

あなたは変わらなくて良い。

あなたは変わらなくて良い。
どうかそのまま、自分の内側の声、真実の声に耳を傾ける人であってほしい。
一人で立つ勇気を、失わないでほしい。

そのままで人は生きている価値はある。
そして色々な役割をもって互いに影響を及ぼしあっています。

物語では小学5年生の祐くんが、本音と建て前が激しい学校の担当教師が理解できず大人はウソつきだと嫌悪します。そんな教師から嫌われ、母親にも相談ができません。

自分の心にふたをして、自分自身にもウソをつき、真実を探して苦しみます。
運動会や学校も休みがちになり、耐えかねて母親が真知子に相談します。

そんな祐くんに真知子はこのように心の中でつぶやきます。
祐くんは間違っていない、しかし本音と建て前を使う大人たちも間違っていない。

小学生になり、自我が目覚め始めた祐くん。
周りに流されず一人で立つ勇気をもって「自分の内面に、心の声に耳を傾けてほしい」と真知子は思います。

そう、ここからがスタート。

さあ、スタートだ!

変わらなくていい。

生きるしかないんだから、その苦しさを抱えて、勇気を持って生きましょう!
きっと温かい陽だまりのような日がまっています。

いろいろ感じて、話して、笑って、楽しく豊かに生きたいじゃないですか。

夫婦関係で悩む、どこか冷たい感じのクライアントの夫に対して真知子の一言。
夫も妻も不器用に生きています。

「せっかく人間に生まれてきたんだから」明るいほうを見て生きていきましょう。

生きるのって簡単じゃないし、悩みもあるけど、光だってあるはず。
そこに集中するんです。

今日一日だけでも笑ってすごせればきっと大丈夫!
瞬間、瞬間こそが人生なんです!

そういうのひっくるめて全部、間違いなく僕の人生だって感じるんです。

色々あった中年の夫婦の男性の言葉。

脳梗塞になったり、妻が浮気したりと色んな苦難があったけど、全部ひっくるめて僕の人生だと男性は言います。

望もうと望みまいと人生には嵐が吹き荒れる時があります。
逃げられない時だってあります。
自分が原因を作っているかもしれないし、そもそもコントロールできない種類のものかもしれない。

報われないことも多いけど。

立ち止まって、つまづきながらも、ありのままの人生を愛することができたら素敵ですよね。

人生の苦しみに耐えて生きることこそ、人生の醍醐味。
そして、美しさだって思うんです。

ただリラックスして次に起こることから学ぼうという気持ちでいなさい。波乗りみたいにね。

高齢者施設でハンドマッサージを真知子から受けているさと子おばあちゃんが一言。

どこか焦って、思い通りにいかなくて人生を楽しめない、そんな僕に印象深い一言でした。

大事なのはリラックスして、運命の波を受け入れて共に進んでいくことかもしれませんね。
サーファーみたいにね。

リラックスには呼吸も大事です。
瞑想について、まとめている記事もあります。
良かったら参考に読んでください。

人生をサーフィンするんです!
大事なのはリラックスです。

今に集中。

人はただ生きているだけで、呼吸して脈を打っているだけで価値があり、愛される資格があるから。

重い心臓病で5歳で亡くなった果歩ちゃん。
呼吸するのもつらそうな果歩ちゃんには、いつもたくさんの見舞客に囲まれていました。

苦しいのに見舞客を笑顔にさせようとする果歩ちゃんから真知子はたくさんの事を学びます。

何か生産性があるからその人に価値があるのでしょうか?
お金持ちだから?
有名だから?
長生きしたから?

人は想像もつかないほどたくさんの人に影響を及ぼして、傷つけたり、勇気づけたりして生きています。

そのすべてが尊い。
生きているだけで尊い。
誰が何と言おうと。

こういう仕事をしていると、体ってすごいなって思うよ。

体ってすごいなって思うよ。
火では焼けてしまうし、水で溺れてしまう。
空気がないと呼吸できないし、血管が一本詰まっただけで命が危うくなる。

普通にただ生きているだけで、奇跡だと思う。

脳の出血によって、植物状態になった吹奏楽部の副顧問、園田先生。
お見舞いに来た女子高生から実は嫌われ者だったという話を聞きます。

そんな女子学生に看護師の裕子が言った一言。

普通に生きてること、それ自体が奇跡なんですね。

心ばかり意識していると、自分を支えてくれている大事な体を忘れそうになります。

心技一体。
心の声と体の声、どちらにも耳を澄ませましょう。
体はどんな時だって生きようとしていますよ。
頑張ろう!

瞑想の記事もあります。
本当の心と体を見つめてみませんか?
良かったら合わせてどうぞ。

まとめ

今回は株式会社ライフサポート社の河原千恵子『セラピールーム』を紹介させて頂きました。


全体を通してハートフルで優しい本でした。
この世に正解なんてない、そのままでいい。

そして「癒しているつもりが癒されている」そんなメッセージがふんだんに盛り込まれている本でした。

この本の中にハンドマッサージが出てくるんですが、手を握り合うことによって人は癒しあうことができることを学びました。
良いですね、ハンドマッサージ。

ちょっと勉強したいと思います。

こうやってまた色々影響を受けて、影響を与えて生きていくんですね。
この奇跡に心からありがとう!

そして、会社が辞めたくなったら退職代行に相談しましょう!
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いつもありがとうございます!
ではまた!

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