気象庁が目指す2030年の自然災害対策の目標とは?

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今年の台風は台風19号で終わったかと思っていたんですが、「♯台風20号・台風21号」が発生。

季節外れのツイン台風が話題になりました。

日本は自然災害に強い国と僕は思っていたのですが、ここ最近認識が変わってきている。いや、自然災害が勢いを増しているのか。日本が亜熱帯化して今後どうなっていくんでしょう?

というわけで僕は気象庁のPDF資料を勉強してみました!
参考資料は「2030年の科学技術を⾒据えた気象業務のあり⽅(提言概要)」です。

気象庁が目指す2030年の自然災害対策とは?

①気象業務の広がり

前提として、気象業務は僕たちの生活に広く影響を及ぼしています。

 ・自然災害への対応
 ・交通安全
 ・産業等での利活用
 ・生活での利活用

  「2030年の科学技術を⾒据えた気象業務のあり⽅(提言概要)」より

僕はぼんやり気象というのは天気予報と災害予測だけなんて思っていましたが言われてみれば気象というのは幅が広くたくさんのシーンで密接に関わってきていますよね。

「自然災害への対応」

こちらは昨今嫌というほど思い知らされている台風、地震などの自然災害。僕たちの命や生活を破壊しかねない怖いものです。潜在的な不安があります。

「交通安全」

今年の台風19号の接近を受けて鉄道会社、バス会社が計画運休を発表していました。交通、公共機関は生活の血流。こちらも我々の生活に直結します。台風19号の時は、救急車やパトカーのサイレンがあちこちから聞こえて懸命に働いている警察や救急隊員には頭が上がりませんが。こちらも道路が正常に流れてこそ活動ができます。

「産業等での利活用」

身近な話で台風19号の時、近所のスーパーなどが早く閉まったり、一部の商品が品薄になったりして台風を実感させられました。今年は冷夏で海の家に全然客が来ないなんてニュースもありましたよね。気温はダイレクトに商売に影響します。台風19号の時は、会社も休業をするなど経済への影響も大きかったと思います。

「生活での利活用」

気温が暑かったり寒かったりするとダイレクトに健康面に影響しますよね。人間は気温の変化に敏感なものです。さっき述べたものと被りますが旅行や観光などにも気象は影響しますので経済活動にも大きく影響しますね。

忘れそうになりますが僕たちも地球という自然の中の哺乳動物なので気象ってやっぱり大きい!

さてそんな気象庁は2030年にどんな目標を掲げて僕たちの生活の向上を目指しているのか、素人ながらに資料から読み解いてみました。

②2030年、地震予測への目標と取り組み

面的な揺れの広がりの予測を提供するとともに、震度だけでなく、⻑周期地 震動階級も合わせ、揺れの状況を様々な指標により提供。

どちらも「2030年の科学技術を⾒据えた気象業務のあり⽅(提言概要)」より。

⾃動処理震源データの活⽤や各種地震活動指標等の開発により、 地震活動の推移を的確に評価し、より具体的な⾒通しに関する情報を提供。 また、地震活動や地殻変動を的確に評価することで、南海トラフ地震に 関する適時的確な情報提供を実施。

約10年後の2030年には、今よりもっと地震を多面的に、立体的に判断するとの事。例えば本震は難しいかもしれないけど余震なんかは今よりかなり正確に予測できるかもしれません。

今は緊急地震速報が鳴ったすぐ後には地震が来て対策をする余裕もないですが、次世代移動通信「5G」など通信網の発達があれば早く速報を受け取り、身を守る行動が落ち着いて出来るかもしれませんね。

とにかく東日本大震災の時はいつまで地震が続くのか、本震なのか余震なのか、ずっと不安な時間を過ごしていました。関東に留まって大丈夫なのか悩んだり、色んな風評なども出て何を信じて良いのかもわかりませんでした。

技術や知見の進化により安心した経済活動を下支えして、安心をさせてほしいですね。

またいつか来ると言われ続けている南海トラフ地震へ正確なアプローチが出来たら国民のみんなは相当心への負担が減ると思います。ずっと心のどこかに巨大地震への怯えがありますよね。

地殻変動を正確に把握できる技術が生まれれば予防も対策もできるし、自然環境へ我々が良いアプローチが出来るかもしれません。地殻変動で山が出来たり、氷河が動いたりしますもんね。地震の多い日本だからこそ世界に誇るような技術を開発してほしいですね。

③2030年、津波への目標と取り組み。

津波警報を発表した後で、 津波の第1波・最大波から減衰まで、 津波の時間的推移を提供するとともに、 警報・注意報解除の⾒通しをお知らせ。  天文潮位も考慮した津波の高さの 予測を実施。

「2030年の科学技術を⾒据えた気象業務のあり⽅(提言概要)」より。

津波の第一波からそれが鎮まるまでの予想がより正確になるようです。警戒や警報がもっと正確になって、いつまで避難すればいいのかなどが分かりそう。不安な時間が減りますね。

地震の予測が上がり、津波の予測も上がれば相乗してみんなの安全と安心を守る事が出来るので掛け合わせてみんなの命を守ってくれそうですね。頑張れ!専門チーム。

④2030年、火山への目標と取り組み。

⽕⼭活動の推移を⾒通すため、⽕⼭ごとに火山体内部構造 に関する知⾒をさらに収集・整理しイメージ化することにより、 火山活動をより的確に評価

噴煙現象の全体像をリアルタイムに把握し、データ同化するとともに、 シミュレーション技術の⾼度化により、降灰予報の予測精度を向上

「2030年の科学技術を⾒据えた気象業務のあり⽅(提言概要)」より。

立体的に火山の内部がどうなっているかをイメージ化出来るようになるみたいです。活動をより正確に把握することによって火山活動を予測し、安全を確保する事が出来そうです。火山も怖いですよね。噴火したらなかなか逃げるのも難しいと思います。

降灰予報の精度も上がるので作物や都市部への影響の対策も立てやすくなりますね。火山灰は人体へも影響するので予測できれば安心して生活ができます。

勉強したまとめ

改めて気象というのは僕が思っているよりもっと生活と結びついていました。国民の命を守るため気象庁の皆様、これからも頑張ってください!

これから次世代通信「5G」や政府が提唱する「Society 5.0」など2020年に大きく技術の飛躍が期待できるので2030年とはいわずにもっと早く自然災害への対策の進化の日は来るかもしれません。通信インフラの向上はより密接に僕たちの生活を速く、便利に変えてくれると思います。

今回、台風19号を家の中で震えながら通り過ぎるのを待っていた者としては1時間後の家の様子、3時間後の家の様子など未来を見通せるような技術は出来ないものかと思って実は調べてみたのですがそれはやはり難しいようですね。

でも気象庁は自然災害においてはシミュレーションを重ねて未来を見通すようなチャレンジをしてくれていると思います。AIも進化していつか未来をピンポイントで見通せる技術が完成するかもしれません。

僕が最近気になっているのは世代間によって情報格差のようなものが広がっているのではないかという事です。被災をしている人の中にはTwitterなどで情報を拡散して救助を得ている人がいる一方で、孤立しているお年寄りなんかもいる。

本当に必要な人にどう命の情報を発信してもらい、援助の手を差し伸べるかっていうきめ細かい個人への対応がやはり大事だと思います。きっとこのような取り組みをしている人や団体があると思うので今度また機会を見つけて調べてみたいと思います。

災害に関してはメディアや官民の垣根を越えてこれからも取り組んでいってほしいです。例えハロウィンが秋の季語になろうとも僕はこの国が好きです。食べ物が美味しいし、文化も好きだし、お財布落としても戻ってくるし。

僕もブログと仕事を武器に頑張って貢献していきます!お願いします。

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